管理人の独り言 le monologue

五芒星の絵-Sui Yumeshima個展

LECURIOさんで開催中の、Sui Yumeshima個展「プシュケーの信仰」に行ってきました。LECURIOさんは、同じ高円寺にあるアンティークとアートのお店、古くて不思議で美しいものが好きな方にはたまらないお店です。こういう個性的な空間は、作品とのマッチングが意外とむずかしい。お店の個性に負けないように、作品が前に出てこなければいけないし、そうありながらもお店の雰囲気をこわしてはいけない。 この展示は作品と空間が見事にマッチングしています。
重厚でありながらも堅苦しさはないし、メインに飾られている大作には、すがすがしささえ感じられます。作家のSuiさんの絵の解釈の深さや、LECURIO店主様のこだわりをも感じる本当に素敵な展示です。

Sui Yumeshima展

メインの大作はいうまでもありませんが、それ以外に私が気になったのが、五芒星を描いた作品。中心の金色の五芒星が、そのまわりに茶褐色の紙に魔物やら不思議生物が黒色で描かれている、それほど目立つわけではないけれど、強く心に惹かれました。
五芒星で、私が思い出したのが安倍晴明。家紋であり、魔除けにつかっていたのだと記憶していますが、西洋でも魔除けだったそうです。周りにいる魔物は、四天王像に踏まれている邪鬼に似ているような気がするし、日本との共通点もいろいろありそうで面白い。
少し調べてみたら、五芒星は一筆でかけることから、悪いものがはいる隙がないことを意味するとか、黄金比で構成されている美しいデザインなので国旗などに使われるとか、いろいろなことがわかってきました。なるほどねぇ。
ひとつの絵からこれだけ想像したり、調べてみようという気になるって素晴らしい。展示に感動するとともに得した気分にもなりました。

「プシュケーの信仰」は、7月2日(日)までです。お勧めです、気になった方是非。五芒星の絵は左奥にありますよ。